定義/症状の度合

定義(睡眠時無呼吸症候群だと診断される条件)


通常の夜間睡眠時(6〜7時間を想定)に、無呼吸が30回以上ある。
(無呼吸とは10秒以上の呼吸停止:長い人は60秒停止などになる)
また「低呼吸」も含む。低呼吸とは、呼吸による空気の取り入れが50%以上低下した状態が10秒以上継続する事。
*一般的に強く症状を感じる人の場合、1時間に30回を超える無呼吸が発生すると言われる。

無呼吸・低呼吸指数が5以上。(無呼吸・低呼吸指数=AHIと略する。)
AHI=5、とは1時間あたり5回以上の無呼吸or低呼吸発生のこと。
(無呼吸や低呼吸で酸欠状態が続くと、血液中の酸素飽和度が4%以上低下しやすい。)

またそれが入眠初期(寝入り)とレム睡眠期(目が動いて、夢を見ている睡眠期)だけに集中したものではない事。

症状の度合


・軽度…AHI(無呼吸指数)=5〜15
日常生活に支障があまり出ない、たまに眠くなったり頭がぼーっとする程度。と思う。

・中等度…AHI=15〜30
しばしば眠くなり、特に読書や会議や食後は普通の人より眠くなりやすい。日常生活にところどころ影響が出る。中年以降は悪化や合併症の心配がある。事故や合併症での死亡率が少し上昇する。

・重度…AHI=30〜45
日常生活に不便を感じる。身体的、頭脳的な低下を感じることもある。大事な時に眠気を感じ、身体や他人からの評価で損失が発生する率が上がる。事故や合併症での死亡率が上昇する。

・最重度…AHI=45〜
日常生活に危険を伴う場合がある。慢性的な疲れや動悸息切れ等。突発的な眠気の頻度があがる。身体や精神、社会的評価に致命的な損失を被るリスクを持つ。事故率が高く、他人にも危険。事故や合併症での死亡率がかなり上昇する。5〜10年で死にやすい。

なお、SASが日常化すると疲れや眠気といった症状が出ていてもそれがままあること、普通だと感じ、危険と隣り合わせだという認識は特に強くない場合が多い。アメリカに比べSASの認知が相当遅れている(アメリカでは国を挙げて治療施設を増やしたり啓蒙をしている)ため、治療を受けずに不意な事故を起こす可能性があり危険。世間により広く公知しなければならない病気の一つだといえる。

ちなみに私の場合、AHIが多い時に60、血中酸素飽和度が85%ほどになります。
posted by ドサ健 at 15:26 | Comment(0) | TrackBack(0) | SAS定義/解説